私が居た学校では、
“軽音楽部”というものがなかったため、
学生の中で部活創設を
考えている友人がいました。
音楽活動・バンド活動をするためには、
学園祭での演奏は許されていたので、
有志でコミュニティを持つことは
許されていましたが、
部活動としての活動は
まだ認められていなかったのです。
そういった状況だったので、
生徒の中にはそれなりに熱意を持って
部活創設に力を入れていた人もいて、
顧問に所属していなかった教師に
新しい部活を立ち上げるから
顧問になってくれないかと
声をかけていたのですが、
結局彼らの望み通りにならず、
部活創設は夢のままに終わってしまいました。
スポンサードリンク
この結果に憤ってたけど、今思ったら当たり前だった。

By: Maggie Stephens
“意味が分からない”
“教師側はもっと生徒を見るべき”
というように、
不満を持っている生徒も多かったのですが、
あれから時間が経ち、
教師の休日出勤・残業関係のニュースに
目が行くようになってからは、
それも“仕方がないこと”だったんだと
思うようになりました。
1つの有名な事例としては、
教師が着任してすぐに、
経験のない運動部の顧問を任されて、
朝7時から晩の7時まで
学校に居なければならず、
慣れない種目の顧問ゆえに
生徒や保護者から
部活の練習方法などのクレームに追われ、
そのストレスで蕁麻疹が出て、点滴を受けつつ、
また部活に顔を出して…という日が続き、
35連勤にまで及んだというものでした。
この記事などから
教師側の目線を鑑みる事が出来た点で、
部活創設が難しかった事が
この歳になって理解出来たわけです。
素人ゆえに専門書を買って学んだが、保護者からは選手起用や練習法をめぐりクレームばかり。土日のどちらかは休みにし、朝練も半減しようと提案して猛抗議も受けた。
ストレスで全身にじんましんができ、病院で点滴を受けたが、翌日も部活に顔を出した。勤務は35日連続に及び、小学校への転向を考えた日もあった。
途中で顧問を辞めたいと校長に何度も訴えたが「全員が顧問。子どものためだから」の一点張り。昨春、顧問の希望調査をすべて断り、ようやく認められた。
このように、様々な物事は
一方的な視点だけで見てしまうと、
思わぬ誤解があったり、
理解が行き届かなかったり…
と言ったことがあるかと思いますが、
“見る視点によって、見え方が違う”
ということを知り、善悪を一方的な視点で
見ないようにしたいものです。
“軽音楽部”は、結局、
創設という形にはなりませんでしたが
原因や理由などをもっと深掘り出来ていたら
もう少し結果が好転していたかもしれません。
目の前で起こる、
思い通りにならなかったことでも、
ちょっとした視点のズレで、
問題や原因が見えてくる事も
あるかもしれませんね。